ぽこちゃんに会いたい

初めての妊娠は子宮外妊娠。2回目の妊娠は化学流産でした。

つらい気持ちを書く

ぽこちゃんとさよならしてから半年が経とうとしていた10月後半。彼と本格的に別れ話になった。

彼は地元に結婚している妻子、単身赴任できた東京にも妻子がいる。こっちの人はもちろん籍は入れていないが。地方の13歳の子、東京の8歳の子、子どもがいるけどちゃんと別れてわたしと一緒にいたいと言ってくれてた。よく考えたらそんなことあり得ないってわかるのに。ずーっと信じてた。どうして別れないの?いつ別れるの?って不安定になるわたしを見るのがつらい、さみしい思いをさせてる。でも子どもにもさみしい思いをさせてる。だから、わたしとは離れた方がいいって言われた。

え?不安定にもなるよ?だって結婚してずっとあなたと生きていくと思っていたのに、それが急にできないって言われても。最初から勝てない相手がいたんだね。本当に大好きになって。この人の子どもがほしい、妊活したい、って思って。だからぽこちゃんができたときは本当にうれしくて。人生で一番幸せだったんだよ。

そんな話をする1日前、いつも通り彼とエッチして。妊活続けることにはOKもらってたからいつも通りに。そして、翌日電話でそう言われ。わたしから、さよならって言った。

でも彼と本当に別れるかも、って思ったら耐えられなかった。どんな思いをしても離れたくないと思ってしまった。今みたいにさみしい思いしてもいいから。一番になれなくてもいいから。彼がいない方が耐えられなかった。LINEでもそう伝えた。素っ気なくされてた。これが本心なのかな、って。

会ったとき、もう一度伝えた。一緒にいたいって。

普通の夫婦みたいにはなれないけどいいの?って言われた。子どもに学習障害もあって、って話をされた。きっと、今以上に子どもに手をかけたいんだろう。それはそうだよ。でもさ…やっぱり思うのは、こんなに好きにならせておいて…本当にひどい人…。

そして生理が遅れる。生理予定日から3日経って、妊娠検査薬してみた。うっすら陽性。ぽこちゃんとさよならしてちょうど半年。また戻ってきてくれた。ぽこちゃん。今度はあなたを産んであげたい。抱きしめたい。この世に産んであげたい。心から思った。

それからほぼ毎日検査薬したけど…濃くならないばかりか、どんどん薄くなる。調べると、化学流産って言葉が出てくる。受精卵の染色体異常が原因。わたしも高齢、彼は6歳上。もうすぐわたし39だもの。子どもが産めなくなるようになって捨てられるのも本当に苦しかった。

お腹は時々チクチク。でも出血はなし。おりものほとんどなし。時々ちょろっと。つわりは吐き気なし。お酒が美味しくなかった。豆乳が臭かった。食欲大増進。彼が大丈夫、育ってるよ、って言ってくれるのがうれしかったけど、どこかでダメかもって気持ちもあって。赤ちゃん、弱気なお母さんでごめんね。でも彼がお腹撫でてくれたり、お父さんとお母さんが仲良しなのは伝わったかな。エッチもしてしまったし。

そして前回生理から40日目、元々の婦人科受診日。先生に相談。排尿済ませちゃったから今回検査はなし。2週間後に妊娠初診を入れられた。

その4時間後、出血が始まった。ピンクのおりものから、鮮血が出てきた。赤ちゃん、いなくなっちゃうんだ、って思った。職場では泣けない。お腹痛い。どうしたらいいんだろう。

ナプキンに鮮血がついてる。どこかで、化学流産の出血じゃない。大丈夫かも、って思ったりもしてた。でもお腹も痛いし。認めないといけない。まだおっぱいも痛いのに。たった10日間、知ってからは1週間。お母さんだった。赤ちゃんはたしかにわたしのお腹の中にいた。わたしの卵子と彼の精子が受精してくれた。がんばって着床しようとしてくれた。がんばりきれなかったけど。また来てくれる?わたしたちのところへ。

彼は子どもとの生活を選んだけど、また妊活してくれる?諦めなくていい、ってLINEくれたけど。また赤ちゃんきてくれるように一緒にがんばってくれる?妊娠できるって知ってしまったから…残り時間はあと少ないから。我が子に会いたい。ぽこちゃん。

まずは、赤ちゃんを流産してしまった悲しみを受け入れないといけない。気を抜くと涙が流れる。ごめんね。咳をしてもお腹に響かない。おっぱいも痛くなくなるんだろう。とてもさみしい。悲しい…。

ぽこちゃん、赤ちゃん、またわたしたちのところへ戻ってきてね。今度こそ、お父さんとお母さんにあなたを抱きしめさせてください。いつか、会えると信じています。